ウリ花の願い
日本と朝鮮半島の明るい未来を築こう
日本と朝鮮半島のあいだには、過去に悲しい歴史がありました。
いまでも深い溝と厚い壁が存在しています。
朝鮮半島の人びとは、日本による植民地時代、第二次世界大戦、そして戦後冷戦構造の中での南北分断という、過酷な歴史に翻弄されてきました。同じ民族が、大国の都合で線引きされた国境をはさんで敵対するという、辛い十字架を背負わされ続けているのです。
そのため朝鮮半島の歴史はとても複雑なものになり、朝鮮人(韓国と朝鮮民主主義人民共和国の人びと)の内面も複雑なものとなりました。
日本人の多くはそんな朝鮮半島の歴史を知りません。日本の学校では、日本が朝鮮に対して行ったことも含め、朝鮮半島の歴史をあまり教えません。そのため日本人の中には朝鮮半島の人びとに対する無知や無関心、遠慮、さらには偏見や差別があり、自然なつきあいができません。
在日コリアンのみなさんは、日本人が知らない朝鮮半島の歴史、在日の歴史を知っています。何代にもわたって日本に住み、日本語を話し、朝鮮半島と日本が仲良くなってほしいと切望している人たちです。人間的にも魅力的な人が多いのも事実です。そんな皆さんと交わり、学ぶことで、日本人が得られるものはとても大きいと感じています。
ウリ花は、日本人と在日コリアンのみなさんが出会う機会を提供し、理解することから始まる友情を育むために活動しています。
在日のみなさんは、日本社会の中でさまざまな不利益を被っています。ウリ花はそのことについても知る努力をし、状況を改善するために努力し、可能なときは直接支援の手を差し伸べます。
そんなふうに在日コリアンのみなさんと協力しあうことで、私たちはこれまでになかった愛の道ができることに気づきました。その発見が「NPO法人 ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たち」の設立へとつながったのです。
日本と朝鮮半島は隣りあわせです。世界中どこの国であれ、隣国と仲良くすることが最大の安全保障ですし、経済や文化を発展させる条件でもあります。日本と朝鮮半島が一つになって発展することで「ウリ花」(一つになった私たちの花)が咲くでしょう。そのために活動することが、「朝鮮半島と日本の架け橋たち」を標榜する私たちの願いです。
ロゴマークについて
青い花びらは朝鮮半島。
赤い花びらは日本列島。
朝鮮半島と日本列島は一つになり、支えあって上に伸びていきます。
朝鮮半島の青は、南北平和統の願いを込めた統一旗の青。
日本列島のピンクがかった赤は、日本に生まれる新しい愛の赤。
左の葉は朝鮮半島に住む私たち。
右の葉は日本列島に住む日本の私たち。
両側の葉に包まれて守られている茎は在日コリアンの私たちです。
ウリ花は、日本人と在日コリアンが一緒になって、
朝鮮半島と日本が「一つの花」(ウリ花)を咲かせるための架け橋になることをめざします。